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袴とは?知っておかなきゃダメ!?卒業式に合わせる着物のルール

卒業式に袴を着用しようと考えている方は少なくありませんよね。
最近では大学だけでなく、小学校の卒業式に袴を着用する人もいるくらい「卒業式=袴」という認識が定着してきています。

ところで、袴って和装なの?
振袖などの着物と何が違うの?

と、疑問に思ったことはありませんか?
着ている姿を見れば袴と分かっても、具体的には何がどう違うのか分からない。
だから、具体的にどんな場面で着用するものなのかも分からない。
という方も少なくないのではないでしょうか。

実際、普通に生活していれば袴を着用する機会はそうそう訪れるものではありません。
だからこそ、このタイミングでは「袴を着用すべき」という場面を逃さないためにも袴についてしっかりと理解しておきましょう。
実は、袴にもいろいろ種類があって、卒業式にはどんな袴を着るべきなのかということも詳しく説明していきます。

袴も着物に含まれるの?

着物と和服って違うの?
と言われると、なんとなく違うような気がするけれど、違わないような気もするし、よく分からないというのが正直なところではないでしょうか。

実は「着物」とは、「着るもの」から来た言葉で、衣服のことを言います。
明治以降、西洋文化が日本に入ってきて和服、洋服が区別されるようになりました。
しかし、それまでの衣服には和服しかなかったので「服」という意味合いで「着物」という言葉が使われていたわけです。

そういう意味では和洋関係なく衣服=着物となりますが、実際には和服=着物として用いられています。
袴も浴衣も等しく「着物に含まれる」ため、着物も和服もまったく同じ意味となります。

袴は下半身に履くものの名称?


袴といえば、振袖とはまったくちがう着物という認識の方が多いのではないでしょうか。
実は、袴は着物全体のことではなく「下半身に履くもの」のことを指します。
洋服で言うところのズボンやスカートのようなものと言えばえば分かりやすいでしょう。

袴はどうやって生まれたのか

袴は明治時代に女学校の生徒が着用する服として認識されていることもあり、洋の文化を取り入れたものと勘違いされていることもあります。
しかし、実はその起源は古く古墳時代から着用されていたとも言われています。

和の正装は美しい反面動きにくいというデメリットがあります。
そのため、動きが必要とされるシーンでは、多くの場合袴が着用されています。

弓道や流鏑馬といった日本の伝統的なスポーツの衣裳といえば袴姿を思い浮かべますよね?
袴は「動きやすさ」や「着座の際にシワにならないように」といった意図で着用されます。
そのため、昔は男性が着用することが多かったようですが、宮廷に仕える身分の高い女官も袴を身に着けていたようです。

袴には3つの種類がある

長い歴史を持つ袴は、用いられる用途や目的によって求められる機能が異なるため、さまざまな改良を繰り返してきました。
そして、現在では大きく分けて3つの種類に分けられています。

行燈袴(あんどんばかま)

卒業式袴フォトプラン
仕切りのない、ロングスカートのような形状をした袴です。
男性用には腰板があり、女性用には腰板がないという違いはありますが、男女両方の種類があります。
卒業式に着られる袴として着用されるのも行燈袴が多いです。

襠有袴(まちありばかま)


浅く仕切りの入ったズボンのような形状の袴です。
神社で巫女さんが着用している袴を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。
行燈袴と同様、男女両方の種類があり、卒業式に着られる袴としても着用されます。

馬乗袴(うまのりばかま)


仕切りの入ったズボンのような形状の袴です。
乗馬をする際に邪魔にならないように、襠有袴よりもさらに深い位置から仕切りが入っています。
一般的には男性用の袴として用いられるため卒業式の衣裳としては着用されません。

袴に合わせる着物はどんなもの?

袴はスカートやズボンの部分であるため、それだけでは完成しません。
上には着物を合わせる必要があり、合わせて良いもの、合わせてはいけないものがあります。
では、袴に合わせる上の着物はどんなものがふさわしのでしょうか。
ここでも少し着物の知識が必要となるためひと通り覚えておきましょう。

振袖(ふりそで)


振袖は未婚女性の第一礼装です。
大振袖、中振袖、小振袖の3種類があり、着物の「格」が分かれます。
違いは袖の長さで、大振袖になると114cm(三尺)あり、身長の約7割の長さを占めています。

最も格が高い大振袖で婚礼衣裳に、次いで格の高い中振袖は成人式に多く着用されます。
卒業式で着用されるのは、最も袖が短く、格が低いとされる小振袖。
これは、袴が女学生が普段着用する衣裳とされていたからです。
実際には「卒業式」はひとつの節目となる儀式のため、成人式で着用した中振袖と合わせてもまったく問題ありません。

留袖(とめそで)


留袖は既婚女性の第一礼装。
黒留袖と色留袖の2種類があり、黒は主に結婚式などで親族が着用する衣裳となっています。
色留袖は祝いの席で着用されるもので、着物の裾部分にのみ絵柄が入っているのが特徴です。

着物には一定のルールがあり、未婚女性は振袖、既婚女性は留袖を着用する必要があります。
そのため、卒業式の時点で結婚している場合、正しくは振袖が着られないことになります。
既婚女性が卒業式に臨む場合、留袖、もしくは訪問着で合わせるのが正式とされています。

訪問着(ほうもんぎ)


準礼装として多くの場面で用いられるのが訪問着です。
留袖と違って上半身にも模様が入っていて、豊かな色彩の衣裳も多くあります。
特別なシーンでお母さんが着用している着物というイメージがありますが、実際には既婚・未婚問わず着用できる和服です。

母親や祖母から受け継いだ訪問着がある場合、袴を合わせて卒業式に着用しても問題ありません。

浴衣(ゆかた)


夏祭りや温泉地などで広く着用されている着物です。
夏に多く着用される和服で、涼しく過ごすために薄手の生地で織られています。

普段着という意味では、小振袖と大差ないように感じますが、実は大きく違いがあります。
実は、現代でこそ、カジュアルな着物として広く用いられている浴衣ですが、昔は寝巻として用いられていました。

卒業の儀式にパジャマを着て行くわけにはいきませんよね?
生地の厚い、薄い以上に大きな違いがあるため、浴衣を卒業式の袴と合わせることはありません。

まとめ

いかがでしたか?
卒業式にまとう袴について、知らなかったことがいろいろあったのではないでしょうか。
とは言え、最近では上下セットで販売・レンタルされていることが多く、深く考えて選ぶことは少ないかもしれません。

これからも、あまり着物を着る機会は少ない方がほとんど。
せっかくの機会なので、袴のことを知った上で特別な儀式を楽しんでください。

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